2023.12.17
口唇ヘルペスまたは性器ヘルペスの再発を繰り返す方へ
12月も後半にはいり、忙しい毎日をお過ごしのことと存じます💨
皆様、お風邪など召されずお元気でおすごしでしょうか。
そんな中、当院では最近、
『口唇ヘルペス』『性器ヘルペス』
の患者様が比較的多くおみえになっております。
慌ただしい毎日の疲れからきているのかもしれません💦
再発性の口唇ヘルペスは三叉神経節に、
性器ヘルペスは仙髄神経節
に潜伏した単純ヘルペスが、ストレスや免疫低下などが原因で再活性化することで発症する疾患です。
一度感染すると、何度も再発を繰り返すため、気持ち的に負荷を感じやすいことが知られています。
発症時には・・・
口唇ヘルペスであれば、タオルを共有しない、コップやお箸を共有しない、など、
性器ヘルペスでは性交渉を控える、
などの行動制限を強いられることもあり、
患者様のお悩みは想像する以上に深く、早く治したいと感じられている方が多い疾患です。
このような再発性単純疱疹の新たな治療法として、
『あらかじめ処方された薬剤を自分自身の判断で服用する』
という内服方法が昨今新しく保険適応になっていることをご存知でしょうか?
この飲み方のことを
『PIT(Patient Initiated Therapy)』
といいます。
現在、ファムビル、アメナリーフという、2種類のお薬があります。
・ファムビルの場合
再発の症状が出てから6時間以内に内服を開始します。初回に4錠、12時間後に再度4錠服用します。
・アメナリーフの場合
ファムビルと同様ですが、初回の6錠のみ服用します。
いずれも妊娠している可能性のある患者さんは内服する前に、産婦人科を受診して内服の可否を検討してください。
(どちらも、ジェネリック薬品は保険適用になっておりません。)
※ファムビルとアメナリーフには、薬価に差があります。
PITで処方する場合、患者さんの3割負担で、
・ファムビル:約770円
・アメナリーフ:約2,290円
です。薬価が高いけれど1回で済むものと、2回飲まなければならないものと選択してはいかがでしょうか。
※性器ヘルペスはSTIです。STIは重複感染がある可能性もありますので、診断後は他のSTIの検査も行ってください。
今回はこのPITについてのご紹介について、まとめてみました。
お悩みの方はご相談くださいませ😉
【PITとは?】
→水ぶくれができる前の治療です。
口唇ヘルペスを繰り返している方はぜひご相談ください。
あらかじめ飲み薬を処方し、チクチク、ピリピリという違和感が出てきた段階で、患者さんの判断ですぐに飲み薬を服用する治療法です。
再発を繰り返している、など、医師が必要性を判断した場合に行うことができます。
【どんな方におすすめしたい治療方法?】
✔️長引かないように早めに治療を始めたい方
✔️すぐに病院へ行く時間がない方
✔️事前にお薬を備えておきたい方
【よくあるご質問】
Q: PITは保険適用されますか?
A:通常のヘルペスと同じく保険適用されます。
Q:どのくらいの頻度で再発していればPITを相談してみても良いですか?
A:再発頻度や回数に関わらず、再発した時のために飲み薬を備えておきたい方はご相談いただけます。
Q:ヘルペスの症状が出ている時は、PITの飲み薬は処方してもらえませんか?
A:受診時に症状のある方は、その症状を抑えるためのお薬が処方されます。その際にご相談いただくことで、次の再発に備えてPITの飲み薬も一緒に処方できる場合があります。
Q:PITの飲み薬を複数回分まとめて処方してもらうことは可能ですか?
A:PITの飲み薬は、1回の受診で1回分のみの処方となります。お薬がなくなったらご自身のご都合のよいタイミングで病院を受診し、次の再発に備えましょう(症状がなくても受診できます)。
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