2019.11.20
赤ちゃんの湿疹、かゆみにお悩みの方へ
一段と寒さが増してきましたね❄️
明日はもっと寒くなるのでしょうか?
今年は、季節が急に変わりすぎて、
身体がついていけない方も多いのではないでしょうか。
私も、ここ数日は本調子ではなく、
ビタミンCとアルファリポ酸の高濃度点滴でなんとか体調維持しております💦
ところで、
毎年のこの季節、赤ちゃんの湿疹、かゆみが、急にひどくなってくることがあります。
特に、2-6ヶ月の乳児さん👶
夏場は問題なかったのに、
✔︎最近ほっぺたが赤い、
✔︎抱っこしたら、ほっぺたをこすりつけてくる、
✔︎夜ぐずぐずして、なかなか寝てくれない、
✔︎膝の内側や膝、手首、足首にも赤いザラザラがでてきた、
ということはありませんか?
赤ちゃんは、肌も薄く乾燥肌なので、
秋や冬に、特に生後2-6か月を迎えられる方は、生まれて初めての湿疹がでてくることがあります。
特にほっぺたから出てくることが多いです。
乾燥による、一時的な乳児湿疹のことが大半で、
7割程度は、外用剤と保湿剤で、サッと治る方が多いです。
しかし、中には、乳児アトピー性皮膚炎初発の場合があります。
一度、みただけで、瞬時に鑑別することはできません。
二ヶ月以上遷延する場合や、
外用治療をしても、なかなか良くならない時、
に、その可能性が高くなります。
アレルギー体質、というものは、
アトピー性皮膚炎→喘息→アレルギー性鼻炎、という、アレルギーマーチといわれる、出る順番に傾向があり、
初めてでるアレルギー症状として、
乳児アトピー性皮膚炎が非常に多いです。
最近のアレルギー学会領域での、話題として、
『初発する乳児アトピー性皮膚炎を、
どれだけ早く、早期治療介入できるか』
によって、その後のアレルギーマーチの進展をどれだけ予防していけるか?
という点が、注目を集めています。
外用剤を塗ってみたけど、なかなかよくならない、
どうしたらいいかわからない、
誰に相談したらよいか分からない、
というようなことがありましたら、
早めにご受診くださいね。
お母さんが一人でかかえこむには、
なかなか大変なことです。
私自身が、子供の食物アレルギーで、とても苦しい経験をしたことがあるので、
お母さんの気持ちになると、
皮膚科専門医、アレルギー専門医として、
できる限りの情報提供と、治療をしていきたいと思っております^ – ^
初期治療として、
○ステロイド外用剤のプロアクティブ療法
○全身の保湿
○顔を石鹸であらうのをやめる
などの指導をさせていただいています。
それでも開業医では対応しきれない、重症のお子さんの場合は、
早期に信頼できる医療機関をご紹介いたします✨