2017.03.14
抗がん剤の皮膚障害も前向きに
今日の診察で思ったこと。
今勤務している病院では癌治療中の患者さんが沢山いらっしゃるので、
抗癌剤による皮膚障害で、皮膚科に来られる方を診ることがあります。
今日も、お二人、手足の亀裂、痛み、爪囲炎の方がいらっしゃいました。
液体窒素療法や、ステロイド外用、テトラサイクリン系抗生剤の内服で、
だいぶ皮膚の痛みが和らぎ、表情も和らいできて、
少し、ゆっくりお話する余裕がでてきました。
「痛くて、つらかったけど、よくなってきてよかったですね」
と声をかけさせていただくと、
「痛かったけど、皮膚障害が出るほど、
抗癌剤が効いているってことですよね、
このごろ、腫瘍マーカーが下がってきたんですよ。
皮膚は痛かったですが、癌がよくなってきている証拠だと思っています。」
爪の周りの炎症や、手の亀裂、すごく痛くて、
気持ちが落ち込むことも多いのですが、
皮膚がよくなると、みなさんこのようにおっしゃられて、
素敵な笑顔をみせてくださいます。
抗癌剤もですが、前向きなパワーもきっと治療薬になっていると思います!
つらい状況になっても、前を向く強さを持っている姿に
今日もとても感動しました。
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