2023.04.23
鳥居薬品「アトピー性皮膚炎」社内勉強会 講師を務めました
気づいたらゴールデンウィーク前の陽気になっていりましたね。
いい季節になってきましたね🙌
ところで、私は、木曜日に、鳥居薬品の社内勉強会の講師を務めてまいりました。
鳥居薬品といえば、「コレクチム軟膏」です。
アトピー性皮膚炎の治療においてJAK阻害剤の外用薬として使わせていただいております。
改めて、アトピー性皮膚炎の治療について、
鳥居薬品の敏腕MRさん達と語り合うことができ、有意義な時間となりました。
アトピー性皮膚炎は、思春期~青壮年の年代で、中等症から重症の患者様の割合が高い、
という特徴があります。
人生において、もっとも自身の課題にチャレンジするべきこの年代で、
かゆみや、赤みに悩まされる、
ということは大変つらいことです。
皮膚症状に悩まされずに、しっかりとするべきことに向き合えるよう、
皮膚科医として向き合い、日々診療を行っておりますが、
なかなかうまくいかないケースもあります。
治療がなかなかうまく進まない場合には、
「これまでの治療がしっかり行えているか。」
見直す必要があります。
〇外用剤の塗る範囲が不十分
〇外用剤を早く減らしすぎている
〇症状にあったランクの外用剤が処方されていない
という基本的な問題が多くみられますので、
まずはしっかりと、外用療法をみなおしてみましょう。
『プロアクティブ療法』
という外用方法を当院では推奨しております。
プロアクティブ療法とは、
「よくなった、 もう塗り薬はぬらなくていいだろう」
と思っても、すぐに外用剤をオフせず、
皮膚の奥底でまだくすぶっているアレルギー炎症を
完全に鎮静化させるまでは外用剤をぬりつづけ、
完全に鎮静化させてから、徐々にゆっくりと外用頻度をへらしていく、
という、
「しつこく外用する方法」
です。
これが非常に重要。
これができていないことによって、どれだけのアトピー性皮膚炎の患者様が再燃をくりかえしていることか。
そこで皆様にもお伝えしたいこと2つ。
ぜひ、一度振り返ってみてください。
☑外用剤を塗る範囲を、医師としっかり最初に確認しましょう
☑外用剤を塗る頻度を減らすタイミングは、医師と相談してきめましょう
プロアクティブ療法を成功させるコツです✊
汗で悪化しやすい季節が近づいてまいりました。
それまでにしっかり皮膚を安定させて、ぶれにくい素肌を作っていきましょう😉