美容診療
Cosmetic dermatology
しみ
しみ(老人性色素斑)
加齢とともに主に太陽を浴びることの多い顔や手などに生じます。
▼ 主な治療方法
Qスイッチルビーレーザー、レーザーシャワー、E-plus、ゼオスキン
治療法について
ZEO SKIN(ゼオスキン)について
トレチノイン・レチノールというビタミンA,とともに、ハイドロキノンという美白剤を併用する外用療法による美肌・シミ・そばかす・ちりめんジワ・毛穴・肝斑治療です。
当院では、画像診断を毎回行いながら、一人一人の肌質に合わせて、オーダーメイドで外用方法を提案しています。
コツコツ外用を積み重ねて行ける方、肌全体を改善させていきたい方に向いています。また、他の施術と併用することができますので、診察時にご相談ください。
コース
効果 | ダウンタイム | |
---|---|---|
セラピューティックコース | 効果大 | 約4か月間のダウンタイム |
マイルドコース | 効果はやや薄まる | ダウンタイム小 |
治療の流れ
1.スタッフによるカウンセリング
2.記録写真撮影(肝斑の有無もチェックします。)
3.医師による診察にて、ゼオスキンご希望で適応がある場合は、治療方法についてのご説明をいたします。一人一人のご要望に合うように、ゼオスキンのメニューをカスタマイズしてご提案いたします。
4.お薬(トレチノインもしくはレチノール)の処方とともに、ゼオスキン商品をご購入いただきます。
5.毎日1日2回、指定された順番で外用療法を続けていただきます。
6.セラピューティックコースの場合は、1週間後と、1か月に1回、定期受診が必要です。
レーザーフェイシャルについて
レーザーフェイシャルは、レーザーを顔全体に照射することで表皮にあるメラニン色素を分解し、さらに真皮内に熱が伝わり肌が再構築されることで、しみ、そばかす、黒ずみなどが改善されると同時に、毛穴の引き締め効果も期待されます。
シミ1箇所のみをとりたい、という場合は、Qスイッチルビーレーザーをおすすめしますがシミが多い方で、全体に薄くしていきたい方におすすめです。
1カ月に1回、の間隔で、定期的に5回程度加療することがおすすめです。
ダウンタイムはほとんどなく、よく反応した箇所に細かいかさぶたがつくことが稀にありますが、絆創膏でおおう必要はありません。当日よりメイク可能で、当日から洗顔・入浴ができます。
E-plusSRについて
~ダウンタイムNGの方 肝斑合併や日焼けがないか、もしくは軽度の方向き~
ワントーン明るい素肌へE-plusSR
e-plusはシネロン社史上最高スペックの最新オールインワン治療器です。
特にSR(フォトRF・オーロラなどの治療器の最新版)という種類のヘッドは、しみ、そばかす、赤ら顔、小じわ、美肌、若返り治療に最適です。
SRはIPL(フォトフェイシャル®)とRF(高周波)を同時に照射し、肌にダメージを与えることなく肌の奥深くまでエネルギーを浸透させることで、しみやそばかす、赤ら顔が改善され、理想的な美肌効果をもたらします。
IPLが表皮のメラニン色素に作用して、しみ・くすみを取り、赤ら顔、血管拡張症の血管にダメージを与え、RFは真皮の繊維芽細胞を刺激してコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などを増生させて、毛穴を引き締め、張りのあるお肌を作ります。
従来の光治療と同様に痛みも少なく、ダウンタイムのない治療なので施術直後より効果が実感できお化粧してお帰り頂けます。3週間毎の治療がお勧めです。
更にサブライムとの組み合わせによりSRの相乗効果とリフトアップ効果による総合治療が得られます。
治療の流れ
1.スタッフによるカウンセリング
2.記録写真撮影(肝斑の有無もチェックします。)
3.医師による診察。
4.SR施術ご予約をお取りします。
5.施術予約日にご来院いただき、メイクオフ後施術いたします。
6.反応したシミは、うっすらとカサブタになりますが、1週間程度でポロポロと自然にとれますので、めくったり、こすったりせず、保湿とサンスクリーンをしっかり行ってください。
7.1か月に1回、5回程度定期的に受けられることで、濃いいシミが薄くなり、キメ、ハリ、透明感がアップし、全体的にワントーン明るい素肌になっていきます。
治療経過
E-plus施術前
SR施術後1週間
反応したシミはマイクロクラストというかさぶたがうっすらつきます。
SR施術後1か月
マイクロクラストがとれ、全体にしみがうすくなります。
1か月に1回×5回程度受けられることをお薦めします。
Qスイッチルビーレーザーについて
しみ(老人性色素斑)・ソバカスにはQスイッチルビーレーザーが適しています。
確実に取りたい方へおすすめの治療法です。
治療の流れ
1.医師による診察・スタッフによるカウンセリング
2.記録写真撮影(肝斑の有無もチェックします。)
3.産毛がある場合は剃毛
4.眼の保護のためシールドを装着
5.患部をアイスキューブでクーリング(必要時には麻酔)
6.患部へレーザーを照射
7.患部をアイスキューブでクーリング
9.照射部位へ軟膏を塗布しガーゼを茶色いテープで固定し保護します。
※個数が多い場合は、1回で全部に照射することはせずにテスト照射を行なっていただきます。
※後天性真皮メラノサイトーシスの場合はレーザー治療を行う前にトレチノインゲル/ハイドロキノンゲルによる前治療を行っていただく場合が有ります。
アフターケア
経過写真
ルビーレーザー照射前
ルビーレーザー照射後10日
ルビーレーザー照射後約3か月後
副作用・後遺症
■炎症後色素沈着
皮膚のメラニン色素を破壊する時に生じる熱により、熱を生じ軽いやけど状態になります。そのヤケドのために起こってくるのが炎症後色素沈着です。
治療後2週間ほどでシミのとれた後の赤みが肌の色に戻ります。
治療後2週間ほどでシミのとれた後の赤みが茶色みに変わってきます。その茶色みは元のシミの色より薄い場合と濃くなる場合があります。老人性色素斑の場合、約半数の方に炎症後色素沈着が生じるとされています。
肝斑が混在している場合やアフターケアが不適切な場合は、炎症後色素沈着が起こりやすいとされています。
炎症後色素沈着は最長でも1年で消失します。
当院では少しでも炎症後色素沈着を減らすため、紫外線条件での写真撮影を行い肝斑を見逃さないようにしたり、症例によってはレーザー治療前にトレチノインゲルやハイドロキノンゲルを外用していただいたり、アフターケアをしっかり行っていただいたりすることにより治療後の色素沈着がなるべく起こらないよう十分に配慮しています。
■色素脱失(肌の色が白く抜けてしまうこと)
効果を求めて強いレーザー光を照射することにより色素脱失生じることがあります。当院で採用しているThe Ruby Z1は照射野に均等な強度でレーザー光を照射できますので、適正な強度で治療行うことにより色素脱失が起こる可能性を少なくしています。
色素脱失は生じてしまうと元には戻りません。
■トレチノインやハイドロキノンによる接触皮膚炎(かぶれ)
トレチノインやハイドロキノンによる赤み、カサカサ、かゆみが起こることがあります。
トレチノインでは慣れるまでほぼ全員に生じますが、程度がひどければ中止や濃度を薄めます。ハイドロキノンでも稀にかぶれが生じる場合がありますが、その場合、中止の上、医師にご相談ください。