2021.05.23
ワクチン2回目接種その後
昨日、新型コロナウイルスワクチンを打ってから、一日経ちました。
周りの友人、家族に、
『2回目はしんどいでー』
と言われていたため、ビクビクと朝を迎えましたが、
朝からスッキリ爽快に目覚め、
ん!?
いつもより体調がいいような!?
お天気も☀️
ということで、
朝からジューンベリーの収穫をして、
さつま芋の苗の植え付けに行ってまいりました☺️
お天気の日曜日を苦しまずに過ごせてよかったです!!
漠然としているとなんとなく怖く感じる為、
客観的な根拠をもって、
必要以上に怖がりすぎず、
前向きにワクチンを受けることが大切ですね😉
そこで、
私なりにワクチンによるアナフィラキシーについて勉強したことを参考に
↓ブログにあげてみました。
気になる方はご覧ください✨
ーアナフィラキシーの頻度についてー
米国疾病予防管理センター(Centers of Disease Control and Prevention:CDC)
が2021年1月18日までに登録された症例を解析した結果によりますと、
○コナミティ®︎(ファイザー社製):9943247接種中47例(4.7/100万接種)
○モデルナ社ワクチン:7581429接種中21例(2.8/100万接種)
でした。
Shimabukuro TT ,Cole M, Su JR. Reports of anaphylaxis after receipt of mRNA COVID-19 vaccines in the US-December 14. 2020-January 18, 2021(published online Feb 12 ,2021)
一般的に、ワクチンによるアナフィラキシー頻度は1.3/100万接種とされているため、これよりは若干多いようです。
McNeil MN, Weintraub ES, Duffy J, Sukumaran L, Jacobsen SJ, Klein NP, et al. Risk of anaphylaxis after vaccination in children and adults. J Allregy Clin Immunol 2016;137:868-78
ーCOVID-19ワクチンのアナフィラキシーの誘発機序ー
COVID-19ワクチンにアジュバントや保存剤は添加されていないですが、ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンは有効成分であるmRNAが封入されている脂質ナノ分子の水溶性を保持するために、ポリエチレングリコール(PEG)が、重要な役割をもっております。
PEG(マクロゴールとも呼ばれる)によるアナフィラキシーはこれまでにも報告が多くあり、様々な食品に乳化剤として添加されていたり、化粧品や軟膏基材として広く用いられています。
また、慢性便秘の治療薬や大腸内視鏡検査前処置用の腸管洗浄剤の主成分でもあり、さらに種々の注射薬にも添加されています。
今回のCOVID-19 mRNAワクチンによるアナフィラキシーもPEGが原因である可能性が高いと考えられています。
(ただし、現時点ではワクチンの主成分である二本鎖RNAに対する特異的IgE産生の可能性が否定されている訳ではありません。)
未だPEG特異的IgE抗体の測定系は確立してたないので、アナフィラキシー誘発機序や感作の実態解明などは今後の課題であります。
Turner PJ, Ansotegui I J, Campbell DE, Cardinal V. Ebisawa M, El-Gamal Y, et al. COVID-19 vaccine-associated anaphylaxis; A statement of the World Allergy Organization Anaphylaxis Commitee. World Allergy Organ J 2021;14:100517.
英国公衆衛生庁(Public Health England)は、
※PEGを含むワクチンあるいは注射薬でアナフィラキシーをきたした方
※不特定多数の医薬品(注射)でアナフィラキシーをきたした方
※原因不明のアナフィラキシー患者
は特に注意が必要とされています。
Public Health England.Guidance COVID-19:the green book, chapter 14a Coronavirus vaccination information for public health professionals(updated in February 12,2021).
それ以外の喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患がある場合、あるいはワクチンや医薬品(注射)以外の特定の物質(食品、ペット、ハチ毒、ハウスダスト、ダニ、カビ、花粉などや、ラテックスなど)に対するアレルギーがある場合はCOVID-19ワクチンを接種することによるアナフィラキシーの発症リスクは正常人の場合と比べて変わらないといわれています。
ただし、コントロール不良の喘息患者さんの場合には、万が一アナフィラキシーをきたした場合に重症化するリスクがあるため、これらに対応できる医療機関での接種が望ましいとされています。
浅野浩一郎、藤澤隆夫、中村陽一、永田真、秀道広、藤枝重治.新型コロナウイルスワクチン接種にともなう重度の過敏症(アナフィラキシー等)の管理・診断・治療.アレルギー 70(3).215-223.2021