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一般診療(保険診療)
Dermatology

乾癬・掌蹠膿疱症

乾癬は皮膚の炎症症状を伴い慢性の経過をとる病気です。

銀白色の鱗屑(皮膚の粉)をともない境界明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出ます。乾癬の患者さんの90%位がこの症状です(尋常性乾癬と呼びます)。大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。

掌蹠膿疱症は手のひらや足の裏に水ぶくれや膿が繰り返しできる病気です。膿疱の中に菌は入っていないため、人に感染することはありません。

原因・治療について

 

乾癬・掌蹠膿疱症の原因

遺伝的素因に様々な環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤など)が加わると発症すると言われています。

治療法について

乾癬については、外用療法、内服療法、光線療法を行なっています。乾癬については、近年、第3の内服薬アプレミラスト(オテズラ®︎)が登場し、治療選択肢の幅が広がりました。

掌蹠膿疱症についても乾癬に準じた治療を行なっております。難治で有る場合は、ビオチン内服療法を行なっております。また、金属アレルギーの合併の有無を積極的に金属パッチテストを行なっています。

 

皮膚症状の程度、関節症状の有無、年齢、合併症、通院頻度、治療費などを総合的に考えて、一人一人に適した選択肢を考えながら、治療を進めていきます。

光線療法(ナローバンドUVB・エキシマライト)

炎症性の皮膚疾患や白斑を治す方法として光線療法を行っております。

当院では、全身照射型のナローバンドUVB(311ナノメーター)と部分照射型のエキシマライト(308ナノメーター)を備えています。

 

紫外線の一種であるUVBの中で、さらに皮膚の疾患に効果が認められる波長領域の光を患部に照射して治療します。

これまでのステロイド外用薬を使った治療法でも難治である方には光線治療治療の併用をおすすめしています。

症状改善に伴って外用薬の強度を弱めたり来院頻度を減らすこともできます。

 

光線療法|全身照射型ナローバンドUVB

全身照射型ナローバンドUVB

光線療法|部分照射型のエキシマライト

部分照射型のエキシマライト

 

 

この記事の監修者

木嶋 晶子

木嶋 晶子(きじまあきこ)

咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業

皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。

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