一般診療(保険診療)
Dermatology
イボ
皮膚のデキモノのうち、ある程度小さくて突起したものを一般に「いぼ」と呼んでいます。
「いぼ」は、ウイルス感染が原因のもの、体質でできるもの(腫瘍)に大別できます。
保険適応ですと『液体窒素』で治療することができますが、液体窒素では取りきれなかったり、治療に複数回の施術が必要にある場合もあります。
いぼの種類や大きさ、部位などによっては、炭酸ガスレーザーの方が短期間で治療後もきれいですので、ご来院された際にドクターにご相談ください。
原因・治療について
体質でできるいぼ
首いぼ
首を触ったときにザラザラするいぼは「アクロコルドン」や「スキンタッグ」と呼ばれる種類の良性腫瘍(いぼ)の一種です。
30代以降でみられることが多く、加齢とともに数が増え、目立ってきます。首以外にも顔やデコルテや腹部など皮膚の薄い部分によく見られます。
首から下は皮膚の構造上、傷が残りやすいため、キレイに仕上げるためにはいぼの組織だけを慎重に除去する必要があります。
とびだしているものは剪刀で切除し、また扁平なものは炭酸ガスレーザーで治療します。
老人性いぼ/脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
紫外線や加齢によりできるイボ。特に顔面、頭部、前胸部、背部に多く見られます。時間が経つにつれ、大きくなり数も増大します。
色は茶から黒で、ザラザラとした手触りが特徴です。古いいぼ、大きなイボは、複数回の治療が必要な場合もあります。
この記事の監修者
木嶋 晶子(きじまあきこ)
咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業
皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。
ウイルス感染が原因のいぼ
ウイルス性いぼ
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)との呼ばれ、ヒトパピローマウイルスの感染、増殖が原因でできるいぼです。
プールや公衆浴場などで、いぼのある人から感染することが多いと考えられ手指、足の裏にできやすいいぼですが、その他にも顔や腕など、あらゆる場所にできます。
最初は小さいですが、やがて大きくななり、表面が角化して灰白色になります。放置すると増数、増大するので早めの治療をおすすめします。
※ 古いいぼ、大きなイボは、血管が集まっており、出血が多くて1回で治療が終了せず、複数回の治療が必要な場合もあります。
水いぼ
児童期(3~15歳前後)によく見られ、直径1~3mm程度の小さな肌色のポツポツしたいぼで、一般的に水いぼと呼ばれています。
皮膚の接触による直接感染やタオルなどの物を介しての感染があり、幼稚園や保育園やスイミングスクールなどの集団生活の場で感染する可能性が高いです。